本文へスキップ

株式会社ビジネスサイエンティアは、人財育成・コスト管理強化型 WBS構築・プロジェクトマネジメントDX・製造業DXを専門とするコンサルティング会社です。

Business Scientific Engineering


株式会社 ビジネスサイエンティア

マネジメント ダイバーMANAGEMENT DIVER



マネジメントの海をダイビングするように(CMRを読む)

ここでは、先端マネジメント研究の成果情報の提供として、弊社、楠瀬 啓文が個人購読している、カリフォルニア大バークレー校のビジネススクール(Haas school)(一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生が留学されていたスクールとしても有名です。)が発行する、季刊誌「California Management Review」(CMR) を中心に、掲載されている面白そうな論文を適宜ピックアップし、そのエッセンス(essence)を筆者なりのかたちでご紹介し話題提供していきます。

米国のビジネススクールが発行する雑誌では、「Harvard Business Review」(HBR)が有名で、日本でも和訳された月刊誌が大手出版社から販売されていますが、CMRの方はあまり知られていません。こちらは、経営学系の大学などの研究機関の図書室に置いてあるような、研究者向けの論文集です。50年以上もの歴史があり、バークレー校だけでなく、カリフォルニア大の各校とスタンフォード大の先生なども加わって編集されています。

幅広いジャンルの論文掲載

 ジャンル  CMR Volume
Customer Relations, Debating Conscious Capitalism,
Corporate Strategy,
vol.55,No.3,Spring 2013
Leadership, Strategic Management, Business Models, vol.55,No.2,Winter 2013
Organizational Structure, Social Issues,
Managing Energy,
vol.55,No.1,Fall 2012
Managing Innovation, Corporate Strategy,
Managing Growth,
vol.54,No.4,Summer 2012
Branding and identify, Corporate Strategy,
Managing Innovation,
vol.54,No.3,Spring 2012
Corporate Image, Marketing, Innovation and
Leadership,
vol.54,No.2,Winter 2012

このように、マネジメントの幅広い分野の研究論文が、米国だけでなく世界中から集まり掲載されています。

CMRに取り組む理由
研究者向けの論文集という性格から、全体的な印象としては堅い内容なので、一般向きではないと思われるかもしれませんが、CMRに取り組み、ご紹介する意味は、次の4つです。

  • 質が高く科学的アプローチに基づく研究成果なので、長期的に使える知識資産になること 。
  • 成果として得られている知見や示唆は、一般の実務者にとっても有用なのものが多いこと 。
  • 一般向けではないので時代の流行に左右されにくく、落ち着いて学べること 。
  • 世界の経営学者の視点や欧米企業の企業行動などを知ることができ、面白いこと 。

米国ではマネジメント分野の研究者の数が多く層も厚いですが、日本はまだまだ研究者が少ないこともあって、こうした海外のマネジメント研究を対象にしたアウトリーチ的活動も少ないように感じています。微力ではありますが、少しずつご紹介していきたいと考えています。

マネジメントダイバー 序 2013.08.07

記事掲載の日程について
目標としては、論文1本/2週間のペースでご紹介して行きたいと考えておりますが、実際には、それ以上の時間を要しているのが現状です。中には、かなり難解な論文もあり、予定を大幅に遅れる場合もあります。ですが、本コラムは個人的なライフワークとして、ずっと継続していきたいと考えております。遅れている場合は、まだ「ダイビング中」とご理解頂き、気長にお待ち頂くようお願い致します。

マネジメントダイバー 序 2013.12.08